カナンネイチャー

KANAN NATURE

カナンの由来

金見海岸

「金見(カナミ)」を地元では「カナン」と呼びます。「眺めがいい」という意味だと伝えられていますが、詳細はわかっていません。
太古の昔、まだこの地が文字を持たなかった頃から「カナン」と呼ばれており、文字が持ち込まれたときに、「金見」という文字を当てはめたのではないかという説があります。
360度、見渡す限りの大海原が見える場所があるので、「眺めがいい」という言い伝えは正しいのかもしれません。

地域の特徴

カナンネイチャー

古き良き日本の原風景が残るのどかなカナン。観光地化されておらず、農地も機械による整備はあまりされていません。都会で当たり前に存在する便利なものは何もありません。あるのは手つかずの自然だけ。
透き通る青い海、クジラの跳躍、波の音、風のささやき、ソテツの群落、緑深い森、鳥の声、降り注ぐような星空、そしておだやかに暮らす人々。
ここにあるのは、ただそれだけです。

おすすめスポット

ソテツトンネル

ソテツトンネル

樹齢約300年のソテツが長い時間をかけて作り出した自然のアーチです。約200メートル続くソテツトンネルの中は南国ムード満点。ソテツトンネルを抜けた先は、金見サンゴセンターと金見崎展望台へと続きます。
※ソテツトンネル内の草むらにはハブがいる可能性があるので、なるべく道の真ん中を歩き草むらには入らないようにして下さい。

金見崎展望台

金見崎展望台

太平洋と東シナ海の2つの海が同時に見渡せ、遠くには奄美大島の島影とトンバラ岩が望めます。眼下にはソテツトンネルが広がり、「ソテツの緑」と「海と空の青」による自然のコントラストが見事。日の出、日の入りの時間帯に、景色がオレンジ色に染まるのも幻想的です。2014年に展望台と周辺が整備され、ソテツトンネルを通らなくても車でアクセスできるようになりました。公衆トイレあり。

金見海岸

金見海岸

梅雨が明ける6月下旬~7月にかけて、国指定の天然記念物・オカヤドカリが産卵にやってくる海岸です。足の踏み場もない程海岸を埋め尽くす数万匹のオカヤドカリの群れは壮観で、島内を見渡しても金見海岸でしか見られない光景です。白くて粒が細かい砂浜では「星の砂」探しができます。また、可愛らしいシーグラスや貝殻探しなど、ビーチコーミングにも適したスポットです。

トンバラ岩

トンバラ岩

金見の北方沖に見えるトンバラ岩は花崗岩で出来た沖磯です。紺碧の海にそびえ立つトンバラ岩に打ち寄せる波しぶきは迫力満点。雄大な景色が望めます。周辺の水深は約100メートルもあり、ダイビングスポットや釣り場としても有名です。地元では「カウドゥ」と呼ばれ「女性が流れ着いて生活をしていた」という伝説が残っています。

コーネィンヤマ

コーネィンヤマ

生命力が溢れるアコウの木の根元には「イビガナシ」と呼ばれる水神様が奉られています。そこから湧き出る清らかな水は「フーゴウ」と呼ばれ、水道が普及するまで飲み水や生活用水として大切に利用されてきました。湧き出る泉の音、風の音、虫の声。自然の息遣いやアニミズムを感じられる場所です。

メランジ堆積物

メランジ堆積物

徳之島には古代~中生代の古い岩石が分布していますが、金見海岸にあるメランジ堆積物は恐竜がいた時代、約1億年前の泥岩と考えられています。潮の満ち引きや季節により様々な姿を見せてくれます。

豊受神社

豊受神社

大正10年頃に武 加那上(たけ かなじょう)翁氏により建てられた神社です。当時では非常に珍しいコンクリート製の鳥居を持つ荘厳さを湛えた神社で、戦後も島内中から参拝者があり人々の尊崇を受けていました。その後参拝者は減り荒れた状態になりましたが、昭和50年代後半に、集落の人達が中心となり神社を復興。新しい鳥居を立て、金見の守り神として再び拝まれるようになりました。

イノー(サンゴ礁)

イノー(サンゴ礁)

美しいサンゴ礁に囲まれ自然にできた浅い海の事を徳之島の言葉で「イノー」と呼びます。色鮮やかな魚達、貝や海藻などが多く住み、追い込み漁やイザリ漁が行われる事から「海の畑」とも呼ばれています。また外敵が少なく、波も穏やかな為、ちいさな海の生き物にとっては絶好の隠れ場所になっているので、「命のゆりかご」にも適しています。

オカヤドカリ産卵

オカヤドカリ産卵

普段は森でアダンやソテツの実、落花生やさつまいもなどを食べて暮らしているオカヤドカリ。梅雨があける6月末~7月にかけて、産卵のために海辺に集まってきます。島内のあちこちに産卵ポイントはありますが、観察場所としては金見海岸が有名です。

金見さんぽマップ
金見サイクリングマップ
金見ギャラリー フォト&ムービー