カナンプロジェクト

KANAN PROJECT

ストーリー

カナンプロジェクトは、一人の男の熱い思いから始まりました。

元田浩三、65歳。
島で生まれ、島で育ち、島で暮らしてきた…島のことを誰よりも知っている男です。
一時期、島の外に出ていたこともありますが、島で暮らす時間を重ねるほどに、島の、カナンの自然が人を癒す不思議を感じていました。
太陽の光、海の青、森の緑、動物たちの鳴き声。人間が太古の昔から繰り返してきた営みが、ここにはまだ残っています。

都会の雑踏の中で気持ちをすり減らしている人に、このカナンの地で癒されてほしい。のんびりと時間を忘れてすごせる場所が、ここにあるんだと知ってほしい。
旅人が大挙してやってくるような一大観光地にしたいわけではないのです。自然が本当に好きな人なら、きっとカナンの素晴らしさに気づいてくれる。そう思いました。

カナンプロジェクト
カナンプロジェクト

でも、カナンは地元の人以外には知られていません。観光地として検索したときに、情報がたくさん出てくるわけでもありません。自然が大好きな人たちに知ってもらうために、どうしたらいいのだろう。

資金も必要になる。拠点もあったほうがいいだろう。…ひとりではできない。
元田の熱い思いを知っていた人は、放っておきませんでした。ひとり、またひとり、元田のもとに集まり、プロジェクトとして動き出すことになりました。

元田は言います。
「この島に生まれた人間は、18歳になると島を出る。一度出てしまうと、島が好きでも、なかなか帰ってくることができない。仕事がないから。でも、もしこのプロジェクトがうまく軌道に乗れば、戻ってきてくれるかもしれない。生業として成り立てば、人を連れて帰ってきてくれるのではないか。それも期待しているんですよ」

自然が好きな人たちにカナンを知ってもらい、それが仕事を作り、帰りたい人の居場所を作る。そして若い人たちに、素晴らしいカナンを引き継いでいってほしい…それが元田の、カナンプロジェクトに参加しているみんなの思いなのです。

カナンプロジェクトの目的

カナン(⾦⾒集落)は徳之島北部にあり、島内でも屈指の⾃然環境に恵まれた農⼭ 漁村集落で、平成29 年3 ⽉に集落全体が国⽴公園化されました。令和3 年7 ⽉26⽇には徳之島が世界⾃然遺産にも登録され、周辺地域も含め、観光に関⼼のある住⺠が増えています。また、集落の有志がテストケースとしてエコツアーを実施するなど、集落ぐるみでの地域活性化の取り組みも始まりました。

しかし、住民の散発的な活動だけでは、なかなか地域をアピールすることは難しいものです。そのため、手つかずの自然が残るカナンのような地域に愛着を感じてくれる層に絞ってアピールし、さまざまな側面から魅力を磨いていくことにしました。

国の「農山漁村振興推進計画」(農山漁村滞在型旅行泊食分離実証事業)を利用して、拠点施設の設置、情報発信の工夫、サービスの高付加価値化を行い、魅力的なグリーン&ブルー&エコツーリズム体験コンテンツなどを開発していく計画です。

カナンプロジェクトの目的

運営者情報

事業実施主体(地域協議会)名 金見GBET協議会
代表者氏名 太良 富彦
地域協議会(事務局)住所及び連絡先 鹿児島県大島郡徳之島町花徳3118番地
徳之島町役場花徳支所
TEL0997-84-0048
施設整備事業実施主体(団体)名 一般社団法人金見あまちゃんクラブ
施設整備事業実施主体代表者氏名 元田 浩三
施設整備事業実施主体住所及び連絡先 鹿児島県大島郡徳之島町金見474番地
TEL0997-84-9911

金見GBET協議会

金見GBET協議会